2016年3月9日水曜日

変わる季節とコントラバス

コントラバスという楽器は、なにしろ大きい一枚板を貼りあわせて作られていることもあって、季節の変化の影響が出やすくなっています。
私の楽器、ここ数か月はA弦に変なビビり音が出て、かなりストレスを感じていました。特定の音が共振するというのではなく、A弦がどこを押さえてもビビったような音になってしまう。弓弾きのときはそんなに気にならないのですが、ピチカートではもろにビビってしまって、もう買い換えたいくらいのストレスを感じていました。
ところが、季節の変化が感じられるようになってから、ふと気づくとそのビビり音が出なくなり、普通に鳴ってくれるようになったのです。この間までのストレスフルな状態が嘘のよう。
どこがどう変わってこのようになったのかは分かりませんが、季節の変化の影響を受けて楽器の板のどこかが伸び縮みして、結果としてトラブルが消えたと考えられます。
人間が作った楽器なのに、人間にコントロールしきれない部分があるというのも不思議なものです。